「さわさわのイケメンボス」が障害福祉マガジン”STIR”に!

kanajstir(geroge)

「さわさわのイケメンボス」ことKana-Jが、障害福祉マガジン”STIR”で紹介されました。
障がいの有無にかかわらず、それぞれの可能性を拡げたいと、さわさわに集うメンバーの様子がヒシヒシと伝わってきます。

STIR (003)←PDFはここをクリック、音声で読めるようにテキストを以下に貼り付けます。

======================================
<タイトル>
視覚障がい者の可能性
職域は必ず拡がる
<人物紹介>
金森淳哉
特定非営利活動法人ブライト・ミッション
就労継続支援B 型事業所さわさわ
町家カフェ・さわさわ
2013年設立、視覚障害者と晴眼者がともに働くカフェ「町家カフェ・さわさわ」の運営を中心に視覚障害に対する社会的相互理解、職域開拓に取り組む同法人にて、職業指導員として従事。自身も学生時代に右目の視力を失い、視覚障害のある当事者だからこそ気付く心の変化や社会課題に目を向け、幅広くサポートをおこなう。
<本文>
1.晴眼者と過ごす場所
覚障害のある方は中途障害の方も多く、自宅にこもりがちになる方もいます。その方々が気軽に出かけられる場所を作りたいという思いからこの場所はスタートしました。視覚に障害があると、社会のスピードにのることが難しい方もいるのです。
まずは自分のペースを保って外に出ること。そして、晴眼者とも一緒に過ごすことが大切。最初は集いの場として始めたこの場所ですが、現在ではカフェとして運営し、一般のお客様にドリンクやデザートを提供しています。
2.見えなくなる恐怖
私自身、右目を失明した視覚障害のある当事者です。学生時代、緑内障が原因で突然当事者になりました。これまで当たり前だったことが当たり前ではなくなる恐怖。これが中途失明で全盲になられた方であれば本当に怖いと思います。外出への恐怖はもちろんのこと、これから先のこと、先のみえない人生に絶望感を抱かれる方もおられるでしょう。私は片方の目は見えていますが、将来両目が見えなくなるかもしれないという不安は抱え続けているのが本音です。しかし、自分が当事者になったからこそ同じ境遇の人たちのためにできることはないかと考えるようになったのです。そして、視覚障害のある方の生活で大きな課題はやはり就労だと気付きました。視覚障害者=マッサージ師のイメージがまだまだ強い。もっと職業を選べるようにならないものかと考え、現在の仕事に就くことを決めました。
3.間違いだらけのイメージ
視覚障害について、世間では知られていないことが本当に多いと感じます。視覚障害と一言で言っても見えにくい方から見えない方までさまざまですし、見えにくい方でも見え方が全て違います。拡大読書機などの福祉用具を用いて見えにくさをカバーできることもありますが、見え方によって使えるものが違うのです。一種類の拡大読書機を置いているからといって、視覚障害のある方を誰でも雇用できるかというと、それは間違い。例えば視野が狭くなる特性の方もいて、その方が拡大読書機を使うとさらに見えにくくなります。文字が大きくなれば見えるという単純な話ではないのです。また、白杖を持っていたら必ず全盲の方とも限りません。やはりさまざまな見えにくさの方が使っています。安全に歩行するためにも使いますが、見えにくいことを周囲の方に気づいてもらいたいという意図もある。視覚障害という言葉でひとくくりに表現できるものなど無いということが、まだまだ
多くの方が知らないことのように感じています。
4.ただ見えにくい、ただ見えないだけ
私たちは、視覚障害のある方の職域を広げたいと思っています。環境の工夫やアイディアによって広がる可能性はもっともっとあるのです。そして広がった可能性を活かすには、当事者自身ができることを増やさなくてはいけません。なにもできない状態で仕事があるはずがなく、なにかできることをみつける努力が必要です。私は視覚障害のある方に対して「ただ見えにくいだけ。見えないだけ。」と捉えてきました。私自身が当事者だからといって、当事者同士にこだわり過ぎてはおらず、一人ひとりの人として接しているだけです。外に出るのが怖くても、一歩踏み出す勇気をもってほしい。外に出ないと情報はありません。その一歩で確実に世界が広がるのです。世界を広げ、自らの手でもっともっと世の中の情報をつかんでほしいと思っています。
以上