第8回勉強会、報告

(kojT)

「第8回さわさわ勉強会」
人間の大事な視覚と脳機能についての基本から新しい知見までを勉強しました。

【テーマ】「こころ(脳)をつくして見る」
【講師】早川友恵先生(帝京大学文学部心理学科教授)
【日時】9月21日(月曜祝日)11時00分~12時30分
【場所】町家カフェさわさわ2階 京都市中京区麩屋町二条下がる
【参加費】500円
【定員】30名
【主な内容】
見るという漢字には診る、観る、看る、視る等いろいろな字が使われています。多くの意味を含んだ「みる」とは心をつくして見るという事をふまえました。」
人間の眼は、白目が見えています。
これは流し目などの場合は、眼を道具として使っており、眼は、親と子のコミュニケーションのスタートになります。

〔眼から脳へ〕
脳の中で網膜から出た信号は多くは脳の中の膝状(しつじょう)体系視覚伝道路を通り第1次視覚野に入ります。
ここでは網膜中心からの情報が多くなり、物を鮮明に見ることに役立っています。
網膜の周辺からの情報には色が無く、人は頭の中で色を見たように思っているのだそうです。

〔脳〕
視覚系の別ルートである非膝状(ひしつじょう)体系視覚伝道路は、盲視に関係しています。
第1次視覚野を壊されたサルは、見えなくても光や動きが分かります。盲視と呼ばれるものであります。

物理学者のヘルムホルツは有用でないものは見えない、と言っています。
人は見えていないという事を自覚していませんが、重要なものは強調し、見えない所は頭の中でつなげ、安定した世界を作るため工夫をしていると言えます。

人は生まれた後、色々な物を見て学習することで良く見える(よく分かる)ようになります。
前頭葉(ぜんとうよう)の前野は見えたものが何であるか、類似したものの候補を挙げている事が分かってきました。
この部分で赤ちゃんは親が怒っているか否かが分かるそうです。
人間の脳は年を取ると髄鞘化(ずいしょうか)が起こってきますが、前頭葉(ぜんとうよう)ではまだ起こらず、脳の可塑性はまだまだあります。

~勉強会をおえて~
眼から脳の話は興味津々でした。どうして物は見えたり見えなかったりするのだろう?晴眼者だって見えてない、気が付かない事があるのだ!など視覚の不思議を少し体験しました。難しいことを丁寧に話してくださった早川先生、有り難うございました。

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